結婚式に高齢の祖父母を呼びたい。両親に介護サポートが必要。結婚式という特別なイベントの場合は、ご家族や普段の介護者では難しいケースも結構あります。また、どうすればいいのか判断できず、結婚式の寸前まで迷うご家族も多いようです。結婚式や披露宴で、準備しておいたほうがいいこと、知っておいたほうがいい情報をお伝えします。
何を優先順位とするかは、そのご家族によって違うと思いますが、私たちが考える大切なポイントは以下になります。
①結婚式は1度限りの大切なイベント。2度とやり直すことが出来ない。
②新郎新婦だけではなく、両親にとっても、とても重要で貴重な1日。
③結婚式はおめでたいイベント。安全に事故なく1日を過ごす。
④ゲストの方はご招待客。華やかに、楽しく、気持ちよく祝っていただく。
⑤介護される方も、プライドを持って楽しく参加していただく。
結婚式の準備は、ご家族(特にお母様)も、とても忙しく、色んな事に忙殺されます。迷ったときには、この5つのポイントを思い出してください。
【もくじ】
1.誰が介助するか?
2.ご本人についての確認事項
3.式場について確認すること
4.準備
5.当日
6.まとめ
結婚式は、新郎新婦はもとより、そのご両親も、とても忙しいので、たとえ普段介護をしていたとしても、他の人を考えておいたほうがいいでしょう。
ご両親は、ご本人から離れてしまう時間が結構あるので、常時、見守ることができません。また、ご両親自身も、一番大切にしないといけないのは、主役の新郎新婦。そこに集中する1日だと思っていてください。
候補としては、
なので、考えられるかたは、
・ご本人の配偶者(祖父母の場合だと、その夫や妻)
・ご本人のお子様(当事者ではない方)
・ご本人の兄弟・姉妹
・親族や友人で、懇意にしている方
・いつも来ているヘルパーさんや介護施設の職員
ただし、やはり直近の様子を良く知っていて、日ごろ介護をしている方がお勧めです。本人の言動からだけではなく、本当の状況を推測したり予測したりする必要があるからです。
例えば、「お手洗い、大丈夫?」に対し「大丈夫よ」と言われても、そのまま鵜呑みにしない心配りが必要です。高齢者の特性をしっかりわかっていて、経験がある方でしたら安心です。
ただ、結婚式は、日常生活ではない特別な時間、場所です。
綿密なスケジュールに合わせながら、ゲストに気を配り、ご本人に楽しんでもらい、華やかな雰囲気を壊さないよう介助しないといけません。
また、手助けをお願いしたゲストが、介助ばかりすることになり、結婚式を楽しめなかった・・ということにならないように。
なので、誰にお願いするかは、一番重要なことです。
介護が必要な方。その多くは、新郎新婦の祖父母だったり、ご両親だったりします。まずは、その方の心身の状態によって準備が違いますので、その確認が必要です。
ご自身でできることと、自分ひとりでは難しいことを考えます。
①住まいからどうやって結婚式場まで行くのか?
②お食事はどのような状況か? 何でも食べることができるか?
③いつも飲んでる薬があるのか?
④お手洗いはどうするのか?
⑤館内の移動はどうするのか?
日ごろのお食事の様子や内容を確認しましょう。
結婚式の前の晩に服薬するか主治医に相談してください。排便コントロール・排泄リズムはとても大切です。
結婚式は、次々とイベントが続き、みんな忙しく、あっという間に時間が過ぎてしまいます。お一人で管理でき、忘れず飲むことが出来る方かどうか?また、そもそも、出発するときに、持ち忘れてしまわないか?
できれば、ご家族の誰かが管理できると安心です。
お手洗いは、一番重要な問題です。しっかり把握しておきましょう。
例えば車椅子を使うかの判断が必要になります。
歩行が困難な方は、迷わず車椅子で参列されるので、はじめから、そのつもりで段取りをします。ケアエスコートの付き添い時には、家の中では杖を使っていない方でも、車椅子をお勧めするケースがあります。
「杖無しで歩いているから大丈夫。」「歩かないと足が駄目になる」「運動だから」「ちょっとくらいは大丈夫」という概念は忘れましょう。この日は結婚式です。一番重要なのは、「楽しむ」こと。車椅子をおススメしたほうがいい場合が多いですよ。
結婚式の主役は新郎新婦なので、式場の担当者は、二人のために色んな準備を行います。そのせいか、ご両親や家族は、事前にあまり情報をもらわないようです。会場やスケジュールについて、ほとんど知らないケースが多いです。
でも、要介護の方のご出席には、事前に詳しい情報が必要です。
ご家族や身内の方が介護すると決めて、式場の下見をされる方もいらっしゃいます。
ただ、結婚式場はとても忙しく、なかなか詳しく対応してもらえない場合もあります。中には、式場を見た結果、「これは自分たちでは無理だ」と判断されて、ご依頼された方もいらっしゃいます。
新郎新婦からの情報だけでなく、電話やネットを使って、できる限り情報を集めましょう。確認しておきたい内容は、主に下記のものです。
①段差や階段が(数段でも)あるか?
②移動距離について
③更衣室について
④お化粧室について
⑤休憩場所について
事前に結婚式会場へ行くことができない場合は、新郎新婦様を通して、会場内の構造の情報をいただいたほうが良いです。会場プランナーさんへ、介護状態の方が参列することも伝えましょう。
移動距離を知っておいたほうがいいのは、結婚式のタイムスケジュールは、結構あわただしいということ。
慣れない会場で、会場から会場へ・会場からお化粧室へ・・・と移動でへとへとになってしまう心配があります。結婚式は、進行表に従ってどんどん進んでいきます。
「この時間までに会場に戻りたい」と思っていても、トイレが混雑していて、お化粧も直していたら、あっという間に30分は経過した・・などあります。慌てた結果、転倒してしまうというような危険を回避するためです。
特に高齢だと、慣れない場所で、部屋から部屋へ・会場からお化粧室へ・・・と移動でへとへとになってしまいます。
通常の移動場所は下記のような場所なので、チェックしましょう。
歩行が困難な方は、車椅子で参列されるので、車椅子を押す時間で計算してください。
移動の速さは、車椅子を押して歩くと普通の歩行時間の1.5倍、杖歩行の場合は、2.5倍以上、時間がかかってしまいます。
特に、外出時に杖を使われている方は、筋力の低下・腰が痛い・関節症・脳梗塞の後遺症・めまいが心配などの何らかの理由があって杖を使っているので、ゆっくりと歩いていただく必要があります。
式場の更衣室は、男性と女性に分かれていて、中で仕切られている会場もありますが、多くは個室ではありません。
間口や室内がせまく、車椅子で入ると、ほかのゲストが入れないこともあります。また、椅子がなく、座って着替えられないこともあるので要注意。
足元がふらつく高齢の方には、辛いこともあります。当日、行ってから困ることもあるので、事前に聞いてみましょう。
車椅子の方や、ふらつきがある方は、多目的トイレがあるかを確認します。
専門式場やホテルの場合・・・ほとんどの会場では多目的トイレがあります。ただし、挙式会場や披露宴会場から離れている場合があるので、何階のどこににあるのか確認が必要です。
神社の場合は、古い設備が多いので、多目的トイレがない場合があります。また、レストランも、多目的トイレがない場合も結構あります。
トイレの設備は様々です。最新の設備でも、おしゃれな空間で、薄暗い照明にしている場所が多いです。またトイレ操作の表示・文字が読めない、鍵の開け方がわからないなど、高齢者には色々問題があります。
多目的トイレ利用の場合は、開閉ぼたんが壁に設置されています。介助する方も一緒に中に入ってあげてください。
時には私たちでも、水の流し方が分からない場合があります。排泄の後で助けを呼ぶのは勇気がいることです。
呼ぶに呼べませんので、一緒に中に入れないようであれば、「水の流し方」「鍵の開け閉め」は、一度お見せしてから、一人で入ってもらってください。
予め、会場担当者へ 新郎新婦を通して、プライベートルーム的な場所の相談をしておく必要があります。
パブリックスペースはどの会場にもありますが、横になることはできません。ワンフロア貸切の会場であればゆったり過ごせますが。
少し静かになりたい場合は、前もって事情を説明し、そういった部屋が借りられるか早めに相談しておきます。ホテルが近い場合には、1室、休憩室として予約をしておくご家族も多いです。
① 集合時間と出発地点について計画をしておく
②どうやって式場に行くか、移動手段を準備する
③何を着るか・何を履くか
④着替えや着物の着付け、ヘアセットはどうするか
⑤持ち物
⑥車椅子を借りる場合
⑦自分の車椅子を持っていく場合
親族集合9時30分 だった場合。
まず、ご自宅と結婚式場の距離について。何時に家を出ればよいのか?何時に起きれば間に合うのか?逆算しましょう。
電車で60分なのか、新幹線で60分なのか、飛行機で60分なのか?そして、重要なのは、体力的にどうなのか?
9時30分集合で、結婚式場の美容室に着付けとメイクの予約を入れていると、だいたい2時間前の予約で、7時30分にサロン入りになります。早朝の出発になりますので、予定の立て方が随分変わってきます。
前泊や途中から参列も選択肢に入れて考えたいです。
自家用車でお連れする場合は、ドライブルートと途中休憩場所の確認をしておきましょう。
タクシーは、タクシー会社へ連絡してもすぐ来てくれるとは限りません。事前の予約ができない地域もあります。
以前、千葉方面で早朝にスタッフが移動しなければならなかったので、タクシー会社へ予約の電話をしたところ、出来ませんでした。早朝はタクシー乗車人口が少なく、夜中に流しているドライバーが多いため、早朝予約を受けてくれるドライバーがいないとの説明でした。
結婚式当日に、タクシーがつかまる瞬間まで、不安を抱えているのは大変なストレスとなります。
また、車椅子に乗ったまま、タクシーへ乗車するのであれば、介護タクシーの予約が必要です。
公共機関で結婚式会場へ向かう方は、電車・新幹線・飛行機のルート検索で調べます。乗り換え方法や車椅子用座席、多目的室の予約、駅のトイレの場所・車内・機内のトイレの場所まどを調べておきましょう。
また、ご本人の乗り物酔いについても確認しておくと安心です。
介護の必要なお祖母様の洋服についてはこちらに詳しく書いていますので、ご参考に。
さらに、持っているお着物・ドレスをお召しになる場合は、服の状態が良いか、カビ・色あせ、虫食いなど、ご家族が確認しておきましょう。
実際に来てみて、ウエスト周りや丈を確認したほうがいいです。
特に歩く時や、トイレを利用する時のイメージをして、裾の長いドレス・留袖の裾などを考えてみましょう。
靴のサイズ・形も履いてみて確認したほうが安心です。
ご年齢とともに下肢に浮腫みが生じている場合もあるので、本当に履けるのか? 長時間履いていて大丈夫か? 靴ずれを起こしそうでないか?などを考えてください。
靴についてはこちらのページをどうぞ↓
式場で着替える場合、立ったり座ったりがスムーズに行えない場合は、着付けをしてくれている着付け師さんのサポートが必要になります。
結婚式場の更衣室は、男性更衣室・女性更衣室に分かれています。他のゲストの方もいますので、例えば、ご祖父様の着替えで娘様が更衣室の中へ入ることは難しいです。
お洋服は、お一人では、ツルツルした生地は着づらいですし、後ろファスナーの場合は、一人では上げ下げは難しいです。金糸やレースのジャケットなどは、アクセサリーや爪が引っ掛かりやすいので気をつけます。
髪をご自宅で整える場合は、ヘアセットはなかなか後ろ姿まで確認できないので、整ってきれいになっているか見てあげましょう。メイクは、いつもより少し明るめの口紅があれば、ご本人も華やか気分になります。
美容室のヘアメイクさんにお願いするときは、ご家族がご本人に代わって、しっかり「こうしてほしい」をお伝えしましょう。
美容室予約の際は、持ち物があるはずなので忘れないように明記します。
小物やアクセサリー・靴・ストールや羽織るもの・白いハンカチ・ご祝儀・着替え・杖、パット・オムツ・ビニール・・・。
しっかり持ち物をチェックし、介護に必要なものと結婚式に必要なものを準備していきます。
ケアエスコートスタッフが、持ち物についてディスカッションしました。
会場周辺にコンビニやお店がないこともあります。当日何か欲しくても、近場で買えないことがあります。介護する人が買い物へ行っている間は、どなたかに側についていてもらわなければなりません。
また、普段、飲み物でトロミを使っている方の場合は、 結婚式当日の水分や食事へのトロミの量を、予め計算し、トロミ剤を持参する必要があります。宿泊される場合は、その際の分も必要です。個包装のトロミ剤は、地域によっては、薬局でもおいていないことも。
薬は、飲む回数や宿泊場合、万が一帰宅が遅くなった場合もなどを考えて、余分に持っていったほうがいいでしょう。飲み間違えないように、いつ飲む薬か日時を記入して、分けて持っていくことをお勧めします。
何かつまめるような軽食も用意しておいたほうがいいです。披露宴が午後の場合は、昼食のタイミングがずれてしまいがち。健康な方でしたら、少しくらいお腹が減っても、披露宴のお食事まで待てますが、疾患によっては低血糖を防ぐためや、何かお腹に入れてから服薬の必要があります。
結婚式会場では、自販機がないところが多いので、ペットボトルの水も用意していたほうが安心です。
会場で車椅子を借りる場合は、「車椅子があるか」「借りられるか」会場に確認してください。
日ごろ使っていない方は、車椅子の操作を覚えておく事が重要です。
化粧室の構造によっては、手前で車椅子を降りてから入ることになります。
車椅子がひとりでに動いて事故にならないように、必ずブレーキをかけます。
他のゲストの方に、邪魔にならない場所へ置くご配慮もいります。
タクシーや乗用車で、車椅子を持参する場合、コンパクトサイズと呼ばれる車椅子でも、折りたたんで後ろに乗せられるか確認が必要です。
タクシーの場合は、予約時にサイズを伝えておきます。配車されたタクシーの型によっては、バックシートに積めないことがあります。配車し直すと、すぐに手配できないことがあるので気をつけましょう。
車椅子に乗ったまま乗車する場合は、介護タクシーの手配が必要です。1か月前から予約可能。地域によって異なるので、確認します。 キャンセル料は前日までに連絡すればかからないケースが多いです。
立って乗車が出来、シートに座れるようでしたら、車椅子から降りて、座席シートに座っていかれた方が、臀部・腰が痛くなりにくいです。
①教会・チャペルでの挙式について
②神前式挙式について
③お手洗いについて
④お食事について
⑤披露宴のイベント
⑥段差について
3~4人掛けの木製のベンチが多く、列間がせまいので、席に着くまでやや横歩きに歩いて入ります。
車椅子で移動する場合は、車椅子用のルートがありますので、式場のスタッフにお伝えください。案内していただけます。
式次第は、入室の際に手渡されるか、席に置いてあります。式次第の文字が小さすぎて読めなかったり、牧師さんの司会進行の声が聞こえづらい場合は、介助する人が隣に座り、サポートしてあげましょう。
フラワーシャワーなど、普段やり慣れないパフォーマンスは、タイミングがありますので、誘導してあげましょう。
神前式参進の儀という、境内から本殿まで花嫁行列を行う神社があります。
ゆっくり行列しますが、距離が長かったり、車椅子では通れない場所があったりします。お身体が不自由な方は行列に加わらず、みんなの到着を先に本殿で待つように案内をされる場合があります。
でも、花嫁行列は親族だけの特権です。もし、一緒に歩きたいのであれば、前もって意思表示をしておくといいでしょう。
本殿に入室すると、胡床(こしょう)と呼ばれている椅子に座ることになります。参列者が着席する席として用意されているものです。
座居心地はというと、バランスが悪く、座面の面積も小さいため、安定していません。転落、座り損ねがないように、お世話をする人と隣同士になれるようにしてもらってください。
式全体は20分ほどですが、挙式の間に退席が考えられれば、最後尾に座らせていただいたほうがいいです。
司会の方から、何回か「全員ご起立ください」とアナウンスが入りますが、足腰の不安定な方は、そのまま着席でも大丈夫です。
神社やホテルに併設の神殿によっては、座席の向きが、ご両家向かい合わせの造りもあります。
神前に向かって一礼の場合は、立っている方は、自然と身体を神前の方へ向けられますが、車椅子の方は、向きをかえて、戻して、変えて 戻しては大変でしょうから、そのままで大丈夫です。しかしご本人にとって、お祝いの席で皆さんと同じようにされたいという心理もあります。
お通じをよくする薬を飲んでいる方、頻尿のある方は気をつけておいてください。
婚礼のお料理をたくさん召し上がって、披露宴中にお通じがついてしまうと、トイレが頻回になってしまい、ご本人がつらい思いをすることになります。
ご本人が大丈夫だと言っていても、実は失禁があったりするケースがあります。
会場の構造で、トイレに行きたくなっても、場所がわからなくなって、失敗してしまった・・ということもあります。
排泄の話というものは、通常話題にできないプライベートな内容です。
ご家族でも、お祝いの日なので、話題に出したら、気分を悪くすることもありますので、配慮が必要になります。
早め早めに、何気なく聞くことが大切です。
お一人で食べれるかどうか、よく確認しましょう。結婚式でのカラトリーは重い物もありますので、ご自身で切ったりできない場合もあります。
飲み込みがちゃんとできているか、アルコールを飲みすぎていないか、飾りの物を間違って食べていないか、よく見ておきましょう。
薬を飲まないといけない場合は、時間をみて進めてください。
披露宴でサプライズイベントがある場合があります。
テーブルラウンドで写真を撮ることになっていたり、披露宴中のイベントに、その方が関わっていたりします。
初めに知っていれば、お化粧室のタイミングが図れます。
以前、エスコートしたご祖父様には内密で、新婦様の中座のエスコート役に指名されたことがありました。
介護をする人は知っておきたい情報ですね。
会場によっては、避けられない段差があり、会場スタッフも積極的に手伝ってくださるはずです。
階段が数段あって、車椅子を持ち上げる事態が生じた場合は、抜けてしまうパーツもあるので要注意です。大事故につながってしまいますので、持って良い部分を確認してから持ち上げます。
大きな段差は、会場にスロープを用意していることもあるので、相談します。以前、スロープ自体が会場にあることを知らない会場スタッフさんがいました。会場責任者に相談しておいたほうがいいことも。
歩行で参列している場合は、階段は、横に必ず一人寄り添ってあげてください。特に雨の日の外階段は滑りやすいので、注意します。
ご帰宅後は、フォーマルのお洋服に汚れなどあればクリーニング、そして、アクセサリーの保管やお荷物の整理が必要になります。本来はすぐにしたいところですが、お疲れの場合は、後日に回して、とりあえずゆっくりしましょう。
久々の外出の場合は、お祝いの席の華やかな気持ちが、継続していて、興奮でその夜眠れない場合があります。
また、披露宴のお食事を完食される方が多くいらっしゃいます。普段の食事量よりかなり多めに召し上がることになりますので、2~3日ご様子を見てお過ごしいただきます。
介護状態の方でも、サポートがしっかりいていれば、大切なお孫さん、娘さん息子さんの結婚式へ参列できます。
ただ、ご本人とのコミュニケーションと事前の準備がとても重要です。結婚式のご予定が決まっているのであれば、早めに準備を始めておいたほうが安心です。
また、結婚式に安心してご出席できることももちろんですが、当日までの体調管理も大切です。招待を受けてから、うれしさと緊張で、眠れない方もいるので、結婚式当日までの体調管理も大切です。
そして、ご出席をどうするか?準備をどうするか?迷ったとき、やはり、この5つのポイントを思い出してください。
①結婚式は1度限りの大切なイベント。2度とやり直すことが出来ない。
②新郎新婦にとって、両親にとって、大切で重要で貴重な1日。
③結婚式はおめでたいイベント。安全に事故なく1日を過ごす。
④ゲストの方はご招待客。華やかに、楽しく気持ちよく祝っていただく。
⑤介護される方も、プライドを持って楽しく参加していただく。
結婚式は、「お祝いで家族が集まれる貴重な場」です。特に高齢のご家族に感謝できる数少ない時間です。
やり直しが絶対にできないからこそ、しっかり準備が必要です。
介護の必要な大切なご家族と
結婚式の喜びを分かち合うお手伝いをいたします。